TANeFUNeワークショップ演習@取手アートパス

TANeFUNeワークショップ演習@取手アートパス

2017年12月2日(土)、3日(日)に取手アートパス2017が東京藝術大学取手校地にて開催されました。取手アートパスとは東京藝術大学取手校地のオープンキャンパス及び、先端芸術表現科2、3年生の進級展、他学年・他学有志による展示科のに加え、取手の土地を生かしたイベントなどが一体となった芸術祭です。

そこに日比野克彦が「TOKYO 数奇フェス 2017」で製作した葦の舟・TANe FUNe が 展示されました。この舟は理学博士の海部陽介、探検家葦舟航海士の石川仁と共に日比野克彦が立ち上げたプロジェクト「上野造船所」において、 たくさんの人の手によって編まれ、人々の記憶や思いが込められました。 舟の名前は「数奇丸」と名付けられ、春には苗を植えて巨大なプランターになる予定です。

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アートパス期間中にはアート・コミュニケータがTANe FUNe数寄丸を用いてワークショップを実施しました。舟に入れる土を作るための落ち葉集めをしながら、参加者の皆さんにTANe FUNe のコンセプトについてお話し、非日常的な舟の中という空間で、TANeFUNe数寄丸のこれからを想像してもらいました。

 

幸い両日ともお天気に恵まれ、連日多くの方にTANeFUNe数寄丸を体験していただくことができました。

 

「舟から外を眺めると旅に出たくなる」「冒険したくなる」「植えるならゴーヤとか夏野菜かなぁ」「包まれているような不思議な気分になる」など、アート・コミュニケータと一緒に実際に舟を体験してみた参加者のみなさんからは、様々な言葉や思いが溢れていたようでした。

最後に舟に乗って感じたことなどを自由に描いていただきワークショップ終了。

最終日には多くの方のTANeFUNe数寄丸への想いがはためいていました。

 

 

2日間のワークショップの中で、来場された皆さんとTANeFUNe数寄丸という作品とを繋ぐアート・コミュニケータの存在は大きかったように感じます。アート・コミュニケータと会話をしながら作品を体験することで、「普段はなかなか来ない藝大という場所が身近に感じられた」「とても楽しい時間でした」「作物が実る頃にまた見に来たいです」というご意見も直接うかがうことができました。

 

今後、TANeFUNe数寄丸には何が植えられどのように変化していくのかも楽しみです。