2022/6/6 障害のある方向けアート・コミュニケータとめぐる庭園美術館「建物公開2022アール・デコの貴重書」

2022/6/6 障害のある方向けアート・コミュニケータとめぐる庭園美術館「建物公開2022アール・デコの貴重書」

休館日に原則一組に一人のアート・コミュニケータが付き添って鑑賞をサポートするプログラム。

今年度第1回目は「建物公開展」での活動でした。1920〜30年代のアール・デコ期の貴重書とともに旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館本館)の建物の魅力を味わう展覧会です。

朝からの雨模様を懸念するコミュニケータの気持ちをよそに、午前午後計19組のお客様が来場してくださいました。
普段は作品保護のために閉じているカーテンが開かれた窓からは、雨に濡れた新緑が一層美しさを増して視界に飛び込み、来場者もコミュニケータも感嘆の声をあげていました。
「読書会のティータイム」をテーマにテーブルセッティングされた大食堂、所蔵品のランプが添えられたアンティークな雰囲気の書庫、部屋ごとにモチーフの異なるラジエーターカバーも自然光が入って普段よりくっきりと見ることができました。
子供部屋に絵本、食堂には料理本、妃殿下の部屋にはファション雑誌と、各部屋に合わせた貴重書の展示からは当時の暮らしぶりが連想され、さながらお屋敷の住人になったような優雅な気分でおしゃべりに花を咲かせながら、約90分の鑑賞ツアーを楽しみました。

次回の障害のある方向け
アート・コミュニケータとめぐる庭園美術館は7月25日、
蜷川実花展「瞬く光の庭」で開催予定です。