2023/2/27_障害のある方向けアート・コミュニケータとめぐる庭園美術館「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」展

2023/2/27_障害のある方向けアート・コミュニケータとめぐる庭園美術館「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」展

休館日に原則一組に一人のアート・コミュニケータが付き添って鑑賞をサポートするプログラム。2022年度第4回目は「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」展での活動でした。同展は、1910年代から30年代に西欧を中心に日本を含む世界各地で現われた「モダン」の形を紹介するものです。ウィーン工房の《アームチェア》から、シャネルの《イヴニング・ドレス》まで、およそ400点の作品や資料をもとに「急速に変化する社会の中で作家たちがときに交わり、ポリフォニーのように共鳴しながら探求したいくつもの『モダン』の形」が展示されていました。

洋服の鑑賞から同時代を描いたドラマの話に展開したり、家具の細かなディテールについての話で盛り上がったりと、展示室のそこここで熱心な対話が繰り広げられていました。
1階の小食堂前では、窓から庭園の梅の花が柔らかな日差しとともに目に留まり、そこでもまたあたたかな会話が始まります。
休館日に行われたプログラムのため、玄関の「狛犬」の洗浄の様子を拝見できるという思わぬサプライズもありました。
作品とともに、アート・コミュニケータと来場者によるいくつものポリフォニーが奏でられた一日でした。