2023年11月、東京都渋谷公園通りギャラリーで開催された「アール・ブリュット2023巡回展ディア ストーリーズ ものがたり、かたりあう」において、アート・コミュニケータ東京のメンバーが活動しました。
「アール・ブリュット2023巡回展 ディア ストーリーズ ものがたり、かたりあう」
分身ロボット「OriHime（オリヒメ）」といっしょに鑑賞ツアー
写真提供：東京都渋谷公園通りギャラリー
一般社団法人タップタップラボの依頼により、東京都渋谷公園通りギャラリー主催の同展関連イベント「遠隔操作ロボット『OriHime（オリヒメ）』を利用した鑑賞プログラム」の企画・運営に協力しました。
独創性あふれる表現方法が注目されるアール・ブリュット作家7名の作品を紹介する同展。日常の断片が表現された詩趣に富んだ作品や、方眼紙に残された数々の描画、幻想的で緻密な絵画、空き缶で作られたカラクリ人形、等々の多種多様な作品群を、「語らいの場となる公園」をコンセプトに構成されたという木の温もりの感じられる展示空間で、対話を楽しみながら鑑賞しました。
「アール・ブリュット2023巡回展 ディア ストーリーズ ものがたり、かたりあう」
分身ロボット「OriHime（オリヒメ）」といっしょに鑑賞ツアー
写真提供：東京都渋谷公園通りギャラリー
11月10日と18日は「分身ロボット『OriHime（オリヒメ）』といっしょに鑑賞ツアー」を開催。アート・コミュニケータの誘導で、外出が困難な方にはご自宅で「OriHime」を遠隔操作していただき、来場者と共に作品を鑑賞しました。
本プログラムのために作られた特製ワゴンに鎮座する「OriHime」を囲むようにしてグループで会場を巡り、気づいたことや感じたことを共有しながら作品をじっくり観ていきます。画面越しに作品を鑑賞する「OriHime」役の参加者に質問することで会場の参加者が自身の理解を深めたり、会場の言葉を受けて「OriHime」がジェスチャーで応えたりと、和やかな対話が展開されました。
11月13日には、都内２つの障害者支援施設を対象に「OriHime」を介した作品鑑賞を行いました。施設職員の方々のご協力のもと、操作が可能な方には「OriHime」で感想を伝えていただきました。画面越しですが公園通りを臨む窓辺からの街の様子やギャラリーの静謐な雰囲気も感じ取っていただけたでしょうか。
施設職員の方からは、「外出が困難な中、外の世界に触れられる貴重な機会でした。個性的で楽しい作品が多く、利用者が笑ったり興味深そうにじっと眺めたりと、様々な反応を見ることが出来ました」との感想をいただきました。
「アール・ブリュット2023巡回展」