写真提供:小松一世
10月9日、展覧会「建物公開 2024 あかり、ともるとき」で「ゆったりツアー」を行いました。東京都庭園美術館が「あらゆる方にとって居心地の良い場となること」を目指して取り組む「フラットデー」の一環で、我々アート・コミュニケータが原則一組に一人付き添って鑑賞をサポートするプログラムです。
写真提供:小松一世
旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館本館)の建築としての魅力を伝えるために毎年開催されている「建物公開展」。今回は「照明」に焦点を当てた展示となっていました。
壁紙や柱の装飾、修復されて展示された洋箪笥、ドーム型やヴォールド型の天井、等々と共に、各部屋の照明を見比べながら鑑賞を楽しみました。
普段は閉められている本館の窓のカーテンが開け放たれ、自然光の射し込む空間を味わえたのも本展の醍醐味と言えましょう。
時間の経過とともに白い天井に映り込むペンダントライトのカラフルな光の変化を発見したり、北側ベランダとウィンターガーデンの温度差を体感いただいたりと、邸宅としての建物の魅力を堪能いただけたのではないでしょうか。時折雨もちらつく一日でしたが、天候の変化が鑑賞の楽しみを増す要素となりました。
東京都庭園美術館「フラットデー」
https://www.teien-art-museum.ne.jp/visit/gallery-day/